BMWが故障する原因は?故障する部位や修理費用も解説!
BMWは走行性能の高さや高級感、個性的なデザインが人気の一方で、故障が多いといわれています。
BMWは輸入車であるため、故障に備えて故障しやすい部位や修理費用について抑えておくことが大切です。
そこで本記事では、BMWの故障の原因や故障しやすい部位などを解説します。
BMWの購入を検討している方や所持している方はぜひ参考にしてみてください。
BMWが故障する原因を解説
ここでは、BMWが故障する原因を3つご紹介します。
メンテナンス不足
BMWが故障する1つ目の原因は、メンテナンス不足です。
BMWは消耗品や部品の交換時期が定められているため、交換時期にきちんと整備を行わないと故障してしまういます。
定期的にメンテナンスをすることで、調子の悪い部分を早い段階で発見でき、故障の予防につながるため、こまめに点検しましょう。
経年劣化
BMWが故障する2つ目の原因は、経年劣化です。
BMWだけでなく、すべての車の部品には寿命があり、走行距離や年数が増えるごとに劣化していきます。
特にゴムパーツは時間の経過とともに、硬化やひび割れを起こしやすい部分です。
比較的耐久性が高いといわれている国産車に比べると、BMWのような輸入車は耐久性が低いといわれています。
日本の独特な気候
BMWが故障する3つ目の原因は、日本の独特な気候です。
日本では北は亜寒帯、南は亜熱帯など土地によってさまざまな気候が存在し、夏には高温多湿になります。
BMWを製造しているドイツは温度が低くさわやかな気候が特徴で、高温多湿を想定した車づくりを行っていません。
そのため、日本の気候に合わないことからトラブルが発生することも十分に考えられます。
BMWで故障が起こる部位
BMWは国産車に比べると故障しやすいといわれていますが、BMW特有の壊れやすい箇所があります。
BMWの故障を防ぐためには壊れやすい箇所を把握し、重点的に点検しておくことが大切です。
ここでは、BMWで故障が起こりやすい部位について解説します。
イグニッションコイル
イグニッションコイルは、BMWで最も多くの故障が発生しています。
イグニッションコイルは点火装置の1つで、エンジンを動かすために必要不可欠な部品です。
火花を発生させて混合気に点火するスパークプラグに、電気を送る役割を果たしています。
1気筒あたり1本必要で、1本が故障するとほかのイグニッションコイルも寿命とみなされて全交換を勧められることも少なくありません。
パワーウインドウレギュレーター
パワーウィンドウレギュレーターは、窓の開閉に必要な部品です。
パワーウィンドウレギュレーターは、モーターによってワイヤーを巻き上げたり、ギアを噛み合わせたりして動かす仕組みになっています。
パワーウィンドウレギュレーターが故障した場合は、窓の開閉ができなくなってしまい、快適性が欠如してしまうでしょう。
パワーウィンドウレギュレーターが故障した場合は、ユニット全体を交換しなければなりません。
パワーステアリング
パワーステアリングは、ハンドル操作を補助する働きがあります。
パワーステアリングのオイルによって、ハンドルを軽い力で操縦できる仕組みです。
パワーステアリングのオイルが漏れていると、ハンドルを切った際に異音が発生したり、車を停車場所にオイル染みができたりします。
放置して乗り続けていると、最悪焼き付いてしまうため、不具合が生じたら早急に修理することが大切です。
エキスパンションタンク
エキスパンションタンクとは、ラジエーターからふきだす水蒸気を液化を維持し、再度ラジエーターに戻す部品で、リザーバータンクと呼ばれることもあります。
エキスパンションタンクは樹脂製、ラジエーターホースはゴム製であるため、耐久性が高くはなく、破損してクーラントが漏れてしまうことがあるのです。
エキスパンションタンクやラジエーターからクーラントが漏れると、エンジンの冷却機能がなくなり、オーバーヒートやエンジンの焼き付きに繋がる恐れがあるため、早急に修理しなければなりません。
足回り
BMWの足回りにはブーツ、ブッシュ類、アブソーバーのマウント、バンブラバーなど注意しなければならない部品が多数ありますが、なかでもドライブシャフトブーツには特に注意が必要です。
エンジンで発生した動力は、回転エネルギーに変換され、ドライブシャフトを通してタイヤに伝わります。
ドライブシャフトブーツは可動部分の保護やグリスの飛び散りを防止する役割を果たしているため、破損すると走行不能に陥ってしまいます。
エンジンオイル
BMWは、エンジンオイルの漏れもよく発生します。
エンジンやその他のパーツをつなぐためにボルトやナットが使用されていますが、その間にはガスケットと呼ばれるパッキンを挟み、漏れを阻止しています。
しかし、ガスケットが経年劣化により毛列が入ったり、細くなってしまったりすると、隙間からオイルが漏れてしまうのです。
ブレーキパッド・ブレーキディスク
ブレーキパッドには、残量を検知して伝えるセンサーがあり、センサーに到達するとセンサーも削られていき、断線すると警告灯が点灯する仕組みになっています。
残量や摩擦具合によりますが、ブレーキパッドとブレーキディスクは同時に交換する場合がほとんどです。
BMWが故障したときの対応
定期的なメンテナンスを行っている場合でも、急に故障してしまうこともあります。
故障した際にどのような対応をするべきか把握し、万が一の故障に備えることが大切です。
ここでは、BMWが故障したときの対応について解説します。
故障した部位を見つける
故障した際に、まずやるべきことは故障した部位を見つけることです。
故障診断機を使った原因の追及がおすすめですが、故障診断機を所持しているのはディーラーを初めとする輸入車を取り扱う整備工場に限られているため、あらかじ故障診断機の有無を確認しましょう。
また、停車時や運転時にどこに違和感があるかを把握し、自分で故障した部位を特定することもできます。
運転をする際には、常にいつもと異なる部分はないか確認することが大切です。
故障した状況の把握
運転時に不具合が生じても、自分ではどこが悪いのか判断できない可能性もあります。
走行中に起こったのか、停車中に起こったのかなど故障した際の状況を把握し、伝えることで、故障の原因のスムーズな解明につながるかもしれません。
故障した際の状況だけでも詳しく説明できるようにしておきましょう。
修理または買い替えを検討する
故障した場所や程度によっては、修理ではなく買い替えが必要になる場合もあります。
特に故障しやすいといわれているラジエーターホースやエキスパンションタンクなどのラジエーター関連、エンジンオイル関連は多額の修理費用がかかってしまう恐れがあり、買い換えを検討するのがおすすめです。
修理や買い替えに備えて、あらかじめ修理費用や買い替え費用を積み立て用意しておきましょう。
業者に相談する
故障した場合は、最終的には業者に相談するのがおすすめです。
自己判断してしまうと、悪化してしまう恐れもあるため、修理するか買い替えにするか迷った際にも、業者に判断してもらいましょう。
BMWが故障したときは弊社Y’zOneにご相談ください!
BMWの専門知識を携えた専門のスタッフが、お車の状態を正確に判断し、対応方法などをご案内します。
BMWの修理依頼先
ここでは、BMWの修理依頼先や修理費用について解説します。
故障した際にすみやかに修理を依頼できるように、どこに依頼するべきか把握しておきましょう。
BMWの修理依頼先とは
BMWの修理依頼先として、以下の3つがあげられます。
- ディーラー
- 輸入車専門修理工場
- 日本車の修理工場
それぞれの修理依頼先について解説します。
ディーラー
大きい修理工場を併設したディーラーであれば、入庫した店舗で修理することができます。
ディーラーはメーカーの正規店であるため、安心感がありますが、車種に適合している純正部品を使用して修理するため、修理費用は高額になる傾向にあるのがデメリットです。
輸入車専門修理工場
輸入車専門修理工場は、OEM部品やリビルド部品を使用できるため、ディーラーよりも安く修理できます。
ただし、BMWの修理に成れていない輸入車専門修理工場に任せてしまうと、余計な時間や費用がかかる恐れがあるため、評価や口コミを調べて慎重に選ぶことが大切です。
日本車の修理工場
日本車の修理工場の中には、BMWに対応できる工具や設備が揃っていない場合もあります。
また、近年ではBMWはコンピュータにより統合制御されているため、故障診断機で診断を行わなければなりません。
故障診断機がない日本車の修理工場に依頼すると、不具合や故障を悪化させてしまう恐れがあるため、日本車の修理工場は避けるのがおすすめです。
BMWの修理費用
Y’z ONEにBMWの修理依頼をいただいた場合の費用は以下のとおりです。
修理箇所 | 費用(工賃のみ) |
イグニッションコイル | 6,000円~ |
パワーウィンドウレギュレーター | 1万2,000円~ |
パワーステアリング | ー |
エキスパンションタンク | ー |
足回り | ー |
エンジンオイル | 3,000円~ |
ブレーキパッド・ディスク | 1万円~ |
*すべて工賃のみです。
*部品は車種によって異なるためお問い合わせください。
*工賃の表示がない項目は、部品の状態によって工賃が異なるため、詳しくはお問い合わせください
修理依頼先別のメリットとデメリット
BMWの修理は、ディーラーまたは輸入車専門修理工場に依頼するのが安心です。
ただし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った修理依頼先を選ぶ必要があります。
ここでは、ディーラーと輸入車専門修理工場に依頼するメリットとデメリットを解説します。
ディーラー
ここでは、ディーラーに依頼するメリットを2つ、デメリットを1つご紹介します。
ディーラーにBMWの修理を依頼するメリット
ディーラーに依頼するメリットは、2つあります。
まず1つ目のメリットはメーカーの基準を満たし、車種に合った部品に交換してくれることです。
メーカーの正規店であるため、車種に合った部品や工具、設備も整っており、安心して任せられるでしょう。
2つ目のメリットは、メーカー保証期間内であれば、無料で部品交換や修理を行ってくれることです。
ただし、純正以外の備品を使用すると、メーカー保証の期間内であっても、保証対象にならない可能性があるためご注意ください。
>ディーラーにBMWの修理を依頼するデメリット
ディーラーに依頼するデメリットは、修理費用が高くなることです。
BMWの純正部品は部品そのものの単価が高い傾向にありますが、ディーラーでは基本的に修理には純正部品を使用します。
そのため、メーカー保証期間をすぎて修理する場合に費用を抑えたい方は、ディーラーでの修理は向いていないといえるでしょう。
輸入車専門修理工場
ここでは、輸入車専門修理工場に依頼するメリット、デメリットを1つずつ解説します。
輸入車専門修理工場にBMWの修理を依頼するメリット
輸入車専門修理工場に依頼するメリットは、修理費用を抑えられることです。
輸入車専門修理工場では、コストが安いOEM部品やリビルド部品を使用することができるため、ディーラーよりも修理費用を抑えられます。
輸入車専門修理工場にBMWの修理を依頼するデメリット
輸入車専門修理工場のデメリットは、業者によって修理の出来栄えに違いがあることです。
BMWの取り扱いに慣れている工場であれば、質の高い修理を安価な価格で受けることができます。
しかし、BMWの取り扱いに慣れていない工場であれば、修理の出来栄えが悪いうえに、高い料金を取られてしまう恐れがあります。
そのため、輸入車専門修理工場に依頼する場合には、あらかじめBMWの修理に対応しているかや評価や口コミで修理の出来栄えを調べるなど、修理工場選びを慎重に行わなければなりません。
まとめ
BMWは国産車よりも故障しやすいといわれています。
その理由としては、メンテナンス不足、経年劣化、日本の独特な気候が故障の主な原因として挙げられ、定期的に点検を行うことで故障を予防することが大切です。
また、BMW特有の故障しやすい箇所もあるため把握し、重点的に点検しておくことで、事前に故障を防げる可能性があります。
万が一故障してしまった場合には、最終的に業者に依頼するのが安心です。
BMWの修理依頼先はディーラーや輸入車専門修理工場がありますが、それぞれメリットとデメリットがあるため、自分に合った修理依頼先を選択しましょう。