BMWの車検って高いの?車検費用を抑える方法や注意点について
BMWなどの輸入車の車検費用は、日本製の車の車検費用と比較すると割高な傾向です。
ではなぜBMWは車検の費用が高いのか、その理由を知らない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、BMWの車検が高い理由や車検を安く抑える方法について解説します。
また、BMWの車検の流れや車検に出す業者の違いなどについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
BMWの車検が高いと言われている理由とは?
BMWの車検が高いと言われている理由には、主に以下の3つがあります。
- 気候や文化が違うから
- 部品に輸送費がかかるから
- 専門知識が必要だから
本項では、上記の3つについてそれぞれ詳しく解説します。
気候や文化が違うから
BMWの車検が高い理由の1つとして、BMWの原産国のドイツと日本では気候や文化が異なるからというものがあります。
元々気温も湿度も低いドイツで作られたBMWの部品は、高温多湿な日本の気候に適しておらず、BMWが日本で輸入され始めた頃は故障が多かったと言われています。
現在では改善されているものの、湿度の影響を受けやすい部品や電気系統は今も故障しやすい傾向にあると言えるでしょう。
また、ドイツを含む欧州で作られている車は修理することを前提として作られています。
部品も壊れたら交換する消耗品であるという考え方があるため、車のメンテナンスは持ち主がこまめに行うという文化があります。
対して日本では、故障しにくい車作りを目指して開発が行なわれているため、日本製の車は輸入車と比較して壊れにくいと言われています。
そのため、日本車と同じ感覚でBMWを所有している方がメンテナンスを怠り、結果として車検が高くついてしまうという事情が考えられます。
部品に輸送費がかかるから
車検が高い2つ目の理由として、部品に輸送費がかかるというものがあります。
BMWに限らず、輸入車は必要な部品を海外から取り寄せる必要があり、その部品に輸送費が含まれることから日本製の車の部品よりも高額な料金となっているのです。
また前述したように、部品を消耗品として考える前提があることや、気候の違いから故障しやすくなっています。
そのため、故障するたびに修理費用が嵩み、車検が高額となる要因となっています。
専門知識が必要だから
BMWの車検が高い3つ目の理由は、日本車とは構造や使用されている部品の種類が異なり、メンテナンスに専門知識が必要であるからです。
そのため、業者によっては整備ができないこともあり、自然と車検を依頼する業者を選ばざるを得なくなります。
BMWの整備ができる業者に依頼すると、他の業者と比べて工賃が高くなる可能性があり、結果として車検費用が高額になってしまいます。
BMWの車検の種類と流れ
車検には「新規検査」「継続検査」「予備検査」「構造等変更検査」の4つの検査があり、それぞれで役割が異なります。
ここからは、車検の種類とBMWの車検の流れについて、それぞれ解説します。
車検の種類
車検には4つの検査があり、目的やタイミングによって内容がそれぞれ異なります。
こちらの項目では、各検査の内容について解説します。
新規検査
新規検査は、車を新しく登録する際に行う検査です。
新車と中古車では意味合いが少し異なりますが、新車も中古車も、新規検査では新しいナンバープレートの交付を受ける必要があります。
車を使用する地域の運輸支局や軽自動車検査協会で手続きを行いますが、新車の場合は購入先の店舗が納品前に実施してくれています。
継続検査
継続検査は、新車購入後に定期的に行われる安全性や環境規制のための車両検査です。
車検証の有効期間が切れた後も車を使用する際に受ける必要がある検査で、車両の安全性、排気ガス規制、ブレーキなどが審査されます。
通常、車検有効期限が切れるとその車は公道を走行してはいけませんが、継続検査に合格すれば車検の有効期限が延長されます。
車検満了日の1ヶ月前から受験ができ、合格すると有効期間を2年延ばすことが可能です。
予備検査
予備検査は、本格的な車検前に自動車整備工場で行われる事前点検のことで、車検をスムーズに通過させる目的で実施されます。
検査はブレーキ、灯火類、サスペンションなどが対象で、潜在的な問題を早期に発見する役割があります。
予備検査に合格すると「自動車予備検査証」が交付され、交付後3か月以内であれば車検を受けずに車両登録が可能です。
また、予備検査の結果は車を個人間で売買する際の判断材料としても役立てられ、車の信頼度を上げるために利用されます。
構造等変更検査
構造等変更検査は、車に対する変更が行われた場合に実施される検査です。
検査では変更の内容や品質、適合性が審査され、変更が適切で安全性を確保しているかが評価されます。
変更は、エンジンや車体の大幅な改造などが当てはまり、これらの変更が車両の安全性や法規制遵守といった保安基準をクリアできているかを確認するために実施されます。
BMWの車検の流れ
BMWの車検は、以下の流れで行われます。
- 入庫
- ボディ回りの点検
- タイヤ点検
- 足回りの点検
- 下回りの点検
- サスペンション・エンジン回りの点検
- オイル漏れ・ダメージ点検
- パイプ・マフラー・エグゾースト点検
- エンジンルーム点検
- 室内点検
- ライトなど点灯・光軸調整
上記の基本的な流れに加えて、さらに細かな点検を行います。
この点検作業によって車検の点検整備料金が決定されます。
BMWの車検費用を抑える方法
BMWの車検は日本車の車検と比べて費用が高額ですが、以下の3つの方法を実施することで車検費用を抑えることができます。
- 自分で部品を手に入れる
- 民間の車検会社を利用する
- 走行距離無制限保証に加入する
ここからは、BMWの車検費用を抑える3つの方法について解説します。
自分で部品を手に入れる
BMWの車検では部品の交換費用が高額であるが故に、車検費用が嵩んでしまうという側面があるため、部品を自分で手に入れることで車検費用を安く抑えることができます。
BMWの部品はネットオークションや通販などでの入手がおすすめです。
個人輸入した部品を持参して整備を依頼することで、車検費用を大幅に下げることが可能です。
民間の車検会社を利用する
車検にかかる費用は依頼する業者によってそれぞれ異なります。
そのため、車検費用を安く抑えたいなら民間の車検業者を利用するのがおすすめです。
BMWの車検というと、BMWの正規のディーラーに依頼する方が多いですが、正規のディーラーは技術力やサービスが充実している分、車検費用が高くなりがちです。
民間の車検業者を利用することで整備費用や部品費用を抑えられるため、結果として車検費用が安くなります。
走行距離無制限保証に加入する
BMWは正規のディーラーで購入した場合に「2年間走行距離無制限保証」というものに加入することができます。
この保証は、最大100項目の納車前点検やエンジン、ブレーキなどの走行に関わる部分を保証するもので、2年間は無料で部品を交換をしてくれます。
中古でBMWを購入した場合でも、この2年間走行距離無制限保証に入っていればメンテナンス費用を抑えられるため、車検費用も安く抑えることが可能です。
BMWの車検費用の相場と注意するポイント
ここからは、BMWの車検費用の相場と注意するポイントについて 解説します。
BMWの車検費用の相場
BMWの車検費用の相場は、ディーラーと民間の車検業者とによって異なります。
ディーラーで車検の場合は約150,000〜400,000円、民間業者で車検の場合は約70,000円〜200,000円が相場とされています。
また、車検費用は日本車と比べて高額ですが、車検費用の自賠責保険料や重量税などは日本車と同じです。
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車検費用には、法定点検費用と代行費用なども含まれます。
車検費用の内訳
車検費用は大きく分けて「基本料金」「法定費用」「整備費用」の3つから構成されています。
ここでは、車検費用の内訳の3つの項目について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
基本料金
基本料金は、車検を通すための予備検査料や整備料、車検代行料などのほか、書類作成費用やテスター費用なども含まれます。
これらの料金は、業者が自由に金額を設定できるため、最終的にいくらになるかは各車検業者によって異なります。
そのため、この基本料金が車検費用が高い業者と安い業者とで差を生み出している原因であると言えるでしょう。
法定費用
法定費用は、国によって定められた最低限かかる費用で、どの業者に依頼しても料金は同じです。
また、法定費用は「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」の3つで構成されており、車によって費用が異なります。
しかし、車の登録年数によってそれぞれの費用が変化していくため、気になった場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
整備費用
整備費用は車種や部品によって異なります。
BMWの場合は初回車検だと大きな修理があまりないため、100,000円ほどの費用で済むことが多いです。
2回目以降の車検では交換する部品が多くなるため、整備費用が高くなりがちです。
そのため、BMWの車検は初回よりも2回目以降が高額となる傾向にあります。
注意するポイント
車検を行う際は、以下の3つのポイントに注意する必要があります。
- 税金の納付確認
- 代車の有無を確認
- 費用と支払い方法の確認
ここからは、上記の3つのポイントをそれぞれ解説します。
税金の納付確認
車検は自動車税が未納だと受けることができないため、事前に納付確認を行っておくことが大切です。
自動車税は毎年納付が必要な税金のため、前年に支払ったからといってその年に未納であれば車検を受けることができません。
しかし、自動車税納付の時期よりも車検のタイミングが早いときは、事前の納付が難しい場合があります。
その場合は、前年に納付した分で車検を受けることが可能です。
代車の有無を確認
車検は、車を預けて返してもらうまでに2日~3日ほどかかるため、日常的に車を使用している方や自宅から車検業者までが遠い場合は、代車を借りる必要があります。
代車を借りることができるかどうかは、業者によって異なり、貸出料金がかかる場合もあります。
そのため、事前に確認しておくことがおすすめです。
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国産の軽自動車などは日額2,000円でご利用いただけます。
BMWをご希望の場合はお問い合わせください。
費用と支払い方法の確認
車検は、支払いのタイミングや費用の総額は車検を依頼する業者によって異なります。
また、現金払いだけではなくキャッシュレス決済、分割払いなど、業者によって受け付けている支払い方法も異なる可能性があります。
そのため、希望の支払い方法を受け付けているかどうかを確認しておくようにしましょう。
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車検に出す業者による違いと車検の必要書類
車検は依頼する業者によってそれぞれ違いがあります。
車検を依頼できる業者には主に以下の4つがあります。
- ディーラー
- ガソリンスタンド
- 車検専門店
- 整備工場
ここからは、車検に出す業者による違いと車検の必要書類について解説します。
ディーラー
正規のディーラーで車検を依頼すると予備整備まで行ってもらえるほか、確かな技術で車検をしてもらえるというメリットがあります。
しかし、デメリットもいくつか存在し、他の車検業者と比べて費用も日数もかかるうえ、部品交換で車検費用がより高くなる可能性があります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも車検を依頼することが可能です。
ガソリンスタンドでの車検はとにかく費用が安いことと、割引特典がついてくることがあるのがメリットです。
また使い慣れた店舗で気軽に車検を受けられる魅力もあります。
一方で、店舗によって整備環境やスタッフの質にバラつきがあったり、代車がないといったデメリットもあります。
車検専門店
車検専門店は車検費用を安く抑えられたり、素早い対応ですぐ車検が終わったりするのが魅力です。
また店舗によって車検費用が異なるため、複数店舗で費用を比較できるのもメリットです。
しかし、故障している場合でも部品交換ができなかったり、予備整備がないところが多かったりなど、整備環境はほかの業者と比べると不十分である可能性があります。
整備工場
整備工場は比較的価格が安く、故障が見つかっても安く修理してくれるところが多いため、安く整備をしたい場合におすすめです。
デメリットとしては、土日祝にやっていないところが多く、工場によって設備や品質にバラつきがあるということが挙げられます。
必要書類
車検を行うためには、以下の必要書類を用意する必要があります。
- 申請書
- 自動車検査証
- 自動車検査票
- 点検整備記録簿
- 自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
- 手数料納付書
- 自動車重量税納付書
- 納税証明書
手数料納付書と自動車重量税納付書は、キャッシュレス決済の場合はその旨を記載する必要があります。
また納税証明書については、登録自動車は原則不要となっています。
まとめ
BMWの車検は高いと言われていますが、その原因としてBMWの作り自体が日本の環境に合っていなかったり、部品の輸送費が高くなってしまうことが理由として挙げられています。
また日本車とは構造が異なり、整備に専門知識が必要な点も車検が高くなってしまう原因の1つです。
BMWの車検を安く抑えるためには、自分で部品を手に入れたり走行距離無制限保証に加入するなどの方法があります。
民間の車検会社に依頼する方法も整備費用や部品費用を抑えられるため、おすすめです。
弊社Y’zOneでは車検も行っていますのでBMWの車検に困った方は、ぜひ一度ご相談ください。