BMWの燃費は悪いって本当?燃費を向上させる方法を解説!
BMWの車はラインナップが豊富で技術力と性能面など、あらゆる面で世界トップクラスです。
パワフルなエンジンと洗練されたデザイン、運転のしやすさ、豊富なラインナップによって高い人気を集めています。
そんなBMWですが、燃費が悪いのではないかともいわれています。
そこで本記事では、BMWの燃費が本当に悪いのか、燃費を向上させる方法などを解説します。
BMWの燃費でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
BMWの燃費は?
ここでは、BMWの人気車種の燃費や燃費の特徴について解説します。
BMWの人気車種の燃費
BMWの人気車種の燃費は以下のとおりです。
車種 | 燃費 |
3シリーズ | 15.6km/L |
5シリーズ | 16.6km/L |
X1 | 19.5km/L |
1シリーズ | 16.7km/L |
2シリーズ | 19.5km/L |
X3 | 14.5km/L |
4シリーズ | 16.0km/L |
X5 | 13.1km/L |
7シリーズ | 14.7km/L |
X2 | 12.8km/L |
人気車種の燃費は、12〜16km/Lが多い傾向にあり、BMWの人気車種の中では、19.5km/LのX1が最も燃費が優れています。
BMWの燃費の特徴
BMWの特徴である走行性能の良さを追求しつつ、日本での低燃費車ラインナップを強化しています。
2021年のデビュー時にはガソリン車のみの販売でした。
しかし、その後ハイブリッド車やクリーンディーゼル車といった燃費を意識したモデルを販売しています。
2016年にはハイブリッド車からPHEVを導入し、低燃費で環境に配慮しながらも爽快な走りを追求しています。
BMWの燃費が悪い原因と対処法
ここでは、BMWの燃費が悪い原因と対処法について解説します。
BMWの燃費が悪い原因
BMWの燃費が悪い原因は、国産車と輸入車の違いにあります。
国産車はアクセルを踏むことで燃料が送られてきて消費されるため、発進時にゆっくりとアクセルを踏んで回転数をあげずに走るのが一般的です。
一方で、輸入車は国産車と違い、基本的に発進時にはアクセルを踏み込みすぎる程度で走り始め、スピードが出てきたら一定巡航します。
輸入車に乗る際に、国産車と同様の乗り方をすると、悪燃費走行につながるのです。
BMWの燃費を向上させる対策
BMWの燃費を向上させる対策は、以下の3つです。
- ACCを利用する
- エンジン内部をきれいにする
- 運転の仕方に気をつける
それぞれの対策について解説します。
ACCを利用する
BMWの燃費を向上させる1つ目の対策は、ACCを利用することです。
ACCとはアクティブ・クルーズ・コントロールで、前方車に追従し、一定の車間を保つよう加減速を行う装置です。
走行時のスピードを保ち、最も燃費の良い回転域で走行してくれるため、ACCを利用すれば燃費は改善するでしょう。
ただし、前方車が詰まって減速と加速が頻繁に行われると、燃費の向上にはつながらないためご注意ください。
流れの中の不規則な動きを見極めて、それに追随せず一定のスピードを保ちましょう。
エンジン内部をきれいにする
BMWの燃費を向上させる2つ目の対策は、エンジンの内部に汚れやゴミなどを溜め込まないようにきれいに保つことです。
エンジンの内部に汚れやゴミだ溜まると、エンジンの性能を低下させ、燃費が悪くなってしまいます。
カストロールやモービルなどの純正でない固めの化学合成オイルを入れると、スラッジ洗浄効果でエンジンの調子がよくなり、燃費も改善されるためおすすめです。
運転の仕方に気をつける
BMWの燃費を向上させる3つ目の対策は、運転の仕方に気を付けることです。
BMWに限らず、どんな車でも急発進や急加速などガソリンを大量に消費してしまう運転の仕方は、燃費は悪くなってしまいます。
空ぶかしや長時間のアイドリングストップもガソリンの無駄です。
また、エンジンや車体にも大きな負担がかかり、車の寿命も縮めてしまいます。
車を運転する際には、車の性能に合わせて余裕を持って加速し、適度な車間距離を保ち、快適な運転を心がけましょう。
BMWクリーンディーゼル
近年では、燃費を重視する方が増加し、BMWのクリーンディーゼルはセダンからSUVまで幅広い人気を博しています。
ガソリンエンジン車と外観のデザインや乗り心地は変わりませんが、クリーンディーゼル車は燃費性能に優れているのが特徴でで、メンテナンスの頻度や程度にもよりますが、耐久性も高く評価されています。
ここでは、BMWクリーンディーゼルの燃費やデメリットについて解説します。
BMWのクリーンディーゼル車の航続距離は1200km?
BMW公式では、BMWクリーンディーゼルは230dの場合、航続距離が1,200kmだと謳っています。
航続距離が1,200km/L野場合、ガソリン車に対して平均25%もCO2が削減可能で、ガソリンエンジンよりも18~38%程度燃費を低く抑えることが可能です。
航続距離1,200km/Lというと、ガソリンが満タン状態で給油なしで東京から長野間を2往復することができます。
2008年式のプジョー308SWでは1往復しかできないため、BMWクリーンディーゼルの燃費の良さが分かるでしょう。
また、BMWクリーンディーゼルは燃費が良いだけでなく、トルクが大きく、スムーズに加速することから走りも優れています。
BMWクリーンディーゼルの320dが排気量が同じライバル車と、ある有名な峠で走りを競った際を例にあげてみます。
ライバル車は明らかに性能でBMW320dよりも性能が優れているはずであるターボ付きガソリンエンジンを搭載したスポーツグレードであるにもかかわらず、BMW320dがライバル車を上回るタイムをたたき出しました。
極めつけには、BMWクリーンディーゼルは最先端の排ガス後処理装置を搭載し、最新の3シリーズでは排出ガス処理のためにアドブルーによる尿素SCRシステムにプラスし、NOx吸蔵還元触媒も搭載し、ユーロ6をクリアしているのはもちろんのこと、クリーンディーゼルの懸念点でアドブルーの消費量も最小限に抑えられています。
BMWの高い技術を証明した事件となりました。
BMWクリーンディーゼルのデメリット
BMWクリーンディーゼルのデメリットは、3つあります。
デメリット1
BMWクリーンディーゼルの1つ目のデメリットは、黒煙です。
黒煙とは、いわゆる粒状化学物質といわれる燃焼時に生成される煤です。
最新のクリーンディーゼルはディーゼル微粒子除去装置によってほとんど取り除かれていますが、エンジン自体から発生していることには変わりありません。
そのため、短い距離を頻繁に運転することの多い日本人の場合は、5万km程度で触媒が目詰まりを起こして交換しなければならなくなる可能性があります。
交換には40万~60万円と高額な費用が必要であるため、低燃費で経済面が助かると思っていても、低燃費で抑えられたガソリン代以上に交換費用がかかってしまうかもしれません。
デメリット2
BMWクリーンディーゼルの2つ目のデメリットは、定期的なアドブルーの補充が必要なことです。
BMWクリーンディーゼルはガソリン車よりもオイルが高い傾向にあるため、定期的にアドブルーを補充しなければなりません。
デメリット3
BMWクリーンディーゼルの3つ目のデメリットは、エンジン音や振動がうるさいことです。
車内ではエンジン音も振動もそれほど気にならない程度に抑えられていますが、車外で聞くとトラック音のように大きな音に感じられるでしょう。
BMWの燃費の良い車種を紹介!
BMWの中でも燃費が良い車種は以下のとおりです。
- 1シリーズ
- 2シリーズ アクティブツアラー
- X1
- X2
- I3
それぞれの燃費や特徴について解説します。
1シリーズ
BMWの1シリーズはエントリーグレードとして位置づけられているモデルです。
同社が製造しているモデルの中でも小型のCセグメントに属しており、このクラスでは特に走りを重視しているのが特徴です。
2004年に初登場して以来、2011年にフルモデルチェンジ、2015年にフェイスリフトを受け、2019年以降は精神的なデザイン、現代的なシルエットに改良され、コンパクトクラス最上位モデルとしての風格を漂わせ、現在でも高い人気を誇っています。
現行モデルのグレードは、主に以下の4種類です。
グレード | エンジン | 燃費 |
118i | 1.5L直列3気筒BMWツインパワーターボエンジンを搭載 | 16.8km/L |
118d | 2.0L直列4気筒ディーゼルターボを搭載 | 22.2km/L |
120i | 1.6L直列4来つつBMWツインターボエンジンを搭載 | 14.4km/L |
M 135i | 直列4気筒DOHCガソリン・エンジンを搭載 | 12.5km/L |
中でも「118i」は1シリーズの中でも高燃費モデルです。
2シリーズ アクティブツアラー
ファミリー層に人気の高いモデルであるBMW2シリーズアクティブツアラーも燃費が良いモデルの1つです。
2シリーズアクティブツアラーは2014年に発売されたBMW初のミニバンです。
全長4,350mm、全幅1,800mmと比較的大きなサイズでありながら乗車定員は5人で、車内空間が広々としており、長距離の倉庫でも快適に楽しめます。
現行モデルのグレードは、主に以下の3種類です。
グレード | エンジン | 燃費 |
218i | 直列3気筒DOHCガソリン | 16.2km/L |
218d | 直列4気筒DOHCディーゼル | 19.2km/L |
M235i | 直列4気筒DOHCガソリン | 14.4km/L |
中でも「218d」が最も高燃費なモデルです。
X1
BMW X1シリーズは、BMWが展開しているSUVシリーズ「X」シリーズの4番目モデルです。
「X」シリーズの中では最小クラスに位置づけられており、普段使いによいサイズのSUVとして、軽快な存在感を放ち、国内でも高い人気を集めています。
現行モデルのグレードは、以下の4種類です。
グレード | エンジン | 燃費 |
xDrive20i xLine | 直列4気筒DOHCガソリン | 22.6km/L |
xDrive20i M Sport | 直列4気筒DOHCガソリン | 14.6km/L |
xDrive20d xLine | 直列4気筒DOHCディーゼル | 19.5km/L |
xDrive20d M Sport | 直列4気筒DOHCディーゼル | 19.5km/L |
SUVAMモデルのため、燃費が良くないというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、X1は全体的に非常に燃費が良い傾向にあります。
中でもxDrive20i xLineが高燃費モデルです。
X2
BMW X2は2018年に発売されたモデルです。
これまでの「X」シリーズと同じくSUVモデルですが、SUVではなく、スポーツ・アクティビティ・ビークルのSAVとし、これまでの「X」シリーズになかったコンセプトを確立させました。
現行モデルのグレードは以下の2種類です。
グレード | エンジン | 燃費 |
xDrive20i M Sport | 直列4気筒DOHCガソリン | 14.6km/L |
M35i xDrive | 直列4気筒DOHCガソリン | 14.2km/L |
X2の現行モデルはほとんど燃費は変わりません。
2020年に欧州で発売されたX2 xDrive25eはプラグインハイブリッド車で、燃費が52.6km/Lとなっています。
バッテリー充電も家庭用ソジェットでできるため、非常に便利です。
i3
BMW i3は日本国内では2014年から発売されている電気自動車です。
量産車としては初のカーボンファイバー強化樹脂をフレームなどの基本骨格に多く使用した小型ボデイで、安全性を保ちながらもBピラーの廃止など、取り回しの良さに重点が置かれました。
発売当初は60Ahのリチウムイオン電池を搭載していましたが、2019年から120Ahを搭載しており、バッテリー容量が約30%増加しています。
高い走行性能を持ちながら、バッテリーのみで466kmも走行することができ、維持費がかからないのも特徴の1つです。
ただし、現在では生産が終了しており、購入する場合は中古車市場での探すしかありません。
まとめ
BMWは走りを追求しつつも、日本での低燃費車のラインナップ増加に積極的に取り組んでいます。
BMWは国産車と違い、発進時にはアクセルを踏み込みすぎる程度で走り始め、スピードが出てきたら一定巡航するという運転の仕方をしないと悪燃費走行になってしまうため、燃費が悪いと思われてしまう傾向にあるのです。
BMWを運転する際にはACCを利用したり、エンジン内部を掃除して清潔に保ったり、運転の仕方に気をつけたりして、燃費の向上を図りましょう。