BMWのエンジン警告灯が点灯する原因や対処法、修理費用の相場を解説
「BMWのエンジン警告灯が点灯している!理由や危険性を知りたい」とお悩みではありませんか?
現在進行形でランプが点いており、焦りや不安がある方も多いでしょう。
そこで今回は、BMWのエンジン警告灯が点灯する原因や対処法、修理費用の相場を解説します。
目次
エンジン警告灯が点灯するタイミング
エンジン警告灯が点いたからといって、すべてが危険である、異常があるというわけではありません。
点灯するタイミングによって判断できますので詳しく解説します。
エンジンをかけた直後
エンジンをかけた直後は必ずランプが点きます。
エンジンをかけてすぐに点灯する理由は、異常がないかどうかをこのタイミングでチェックしているためです。
もし異常がなければチェックが終わったタイミングで消えますので、異常がないことがわかります。
反対に、エンジンをかけたタイミングで点かない場合は異常が生じています。
早めに修理業者やプロに見てもらいましょう。
異常検知したタイミング
エンジン警告灯は、異常を検知したタイミングでももちろんランプが点きます。
エンジンは心臓部に該当するため、複数のセンサーがついており、異常があればすぐにわかるようになっています。
何か異常があれば、走行中や停車中などタイミングに関係なく点灯し、消えません。
急に点いたパターンやエンジンを始動してからずっと点き続けている場合は修理が必要と判断できます。
エンジン警告灯が点灯する原因とトラブル
エンジン警告灯が点灯する原因とトラブルの内容、修理方法を解説します。
O2センサー
O2センサーとは、マフラーから排出される排気ガスの酸素濃度を測定する部品です。
燃料の噴射量をコントロールすることで、正常にエンジンを動かす役割があります。
O2センサーの考えられるトラブル原因は劣化です。
センサーの内部に雨が入ったことによりショートしたり、不純物が付着したりすることにより劣化が進みます。
O2センサーが故障すると、酸素を測定しコントロールできないため以下のような症状が見られます。
- 燃費が悪くなる
- マフラーが高温になる
- アイドリング時に回転数がおかしくなる
- エンジンがかからない
- 排気ガスの臭いが強くなったりすすが増えたりする
修理の方法は、新しい製品との交換です。
そもそも、交換頻度の目安が設定されており、目安に則って交換することが推奨されています。
交換目安は、新車登録から5年以上経過もしくは8万km以上走行したタイミングです。
エアフローセンサー
エアフローセンサーとは、エンジンに入っていく空気の量を測定する部品です。
エンジンの燃焼には空気中に含まれる酸素が必要です。
そのため、エアクリーナーを通じてエアフローセンサーに入り、計測されてECUに伝達されたあとスロットルバルブを通過してようやく燃焼室に入ります。
エアフローセンサーによる原因は稀ではありますが、近年BMWはこのトラブルの発生数が多いといわれています。
故障すると、以下のような症状が見られるようになります。
- 減速停止時にエンジンが止まりそうになる(アイドリングストップ機能が適用された場合を除く)
- アイドル時の回転数が低いもしくは時折落ちる
- 暖気時やエンジンの再始動時にエンジンが止まりそうになる など
修理方法は、新しい製品との交換です。
なお、交換目安は特に設けられておらず、故障が見られた場合が交換タイミングです。
よって、基本的には廃車にするまで交換は必要ありません。
イグニッションセンサー
イグニッションセンサーとは、エンジンを始動するために必要な点火を発生させる部品の一つです。
点火装置には、スパークを発生させるためのスパークプラグと高電圧を発生させるためのイグニッションコイルで構成されています。
イグニッションコイルはエンジンの気筒すべてに設置されており、点火タイミングをコントロールするのがイグニッションセンサーです。
イグニッションセンサーのトラブル原因は、イグニッションコイルにあります。
劣化したり故障したりすることでイグニッションセンサーにも異常が生じてエンジン警告灯が点灯します。
イグニッションの劣化や故障で見られる症状は以下です。
- エンジンがかかりにくい
- アイドリングが不安定
- アクセル全開でも加速しにくい
- エンジンの回転数が低い
- エンジンの振動が大きい
修理方法は新しい製品への交換です。
交換目安が設けられており、10万kmごとの交換が推奨されています。
アクセルポジションセンサー
アクセルポジションセンサーとは、アクセルをどのくらい踏んでいるのか、またどのくらい加速しているのかを計測する部品です。
計測した結果をもとにスロットルバルブの角度を変更し、ガソリンエンジンの出力をコントロールする役割があります。
アクセルポジションセンサーが原因によるトラブルでは、以下のような症状が見られます。
- セルモーターが回っているのにエンジンがかからない
- 変速や加速に異常が生じる
修理方法は、新しい製品への交換です。
交換する際は、アクセルペダルも一緒に交換する必要があります。
交換目安は、故障したタイミングです。
定期的に交換する必要は基本的にありません。
バッテリーセンサー
バッテリーセンサーとは、バッテリーが正常に動作しているかを確認する部品です。
バッテリーは直接エンジンの始動に関連するため、トラブルを起こすとランプが点きます。
さらにいうと、故障だけでなく交換タイミングがきた場合にもランプが点くため、どちらなのかを見極める必要があります。
判断基準としては、エンジンが問題なくかかる場合は交換タイミングのお知らせ、エンジンがかからなければバッテリーの異常が原因です。
バッテリーの劣化によるトラブルでは、以下のような症状が見られます。
- エンジンがかからない
- パワーステアリングが重たい
- パワーウィンドウの動きが悪い
- ヘッドライトが暗い
- エンジンがかかりにくい
修理方法は、バッテリー交換です。
もし、バッテリー上がりの場合は電気の補給で解決します。
バッテリーの交換目安は、上記の症状が見られるタイミング、ランプが点いたタイミングです。
そのほかに考えられるトラブル
これまでご紹介したトラブル以外にも、エンジン警告灯が点灯する場合があります。
例えば、タコメーターや速度計などのセンサー類、給油キャップ、エアコンやオーディオシステムなどの電気系統です。
これらに異常がある場合もランプが点くことがあり、点検や修理が必要なことがあります。
このように、エンジン警告灯が点灯する原因はさまざまあり、ご自身で見極めるのは非常に困難です。
原因の特定は、ディーラーやBMWを専門とする店に設備されている診断機械で可能です。
自己判断はせず、速やかにプロに見てもらいましょう。
警告灯のカラーと点灯の仕方の意味
警告灯にはカラーや点灯の仕方に種類があり、それぞれで意味があります。
以降では、カラーごとの意味と点き方が表す意味を分けて解説します。
警告灯のカラーの意味
警告灯のカラーは全部で3種類あります。
カラー | 意味 |
グリーン | 異常なし |
オレンジ | 深刻ではないが、点検が必要 |
レッド | 走行不可。すぐに停車し修理を受ける必要がある |
現在、点灯しているカラーがグリーンの場合は異常がないためそのままで構いません。
注意が必要なカラーは、オレンジとレッドです。
オレンジは多少の異常が見られたり、交換タイミングのお知らせだったりします。
レッドは、明らかな異常があるため走行してはいけません。
点灯の仕方が表す意味
点灯の仕方は点滅と点灯してから消える2パターンがあります。
点滅で点灯するケース
点滅のケースでは、部品の故障もしくは配線トラブルが原因です。
継続して点灯している場合は明らかな異常ですが、点滅の場合も異常を検知しているため点検が必要です。
速やかにプロに見てもらい、原因を突き止めて修理しましょう。
点灯してから消えるケース
点灯してから消えるケースは2パターンあります。
1パターン目はエンジン始動直後にランプが点いて消えるケースは異常がないため気にする必要はありません。
2つ目は、ランプが点き続け、一度エンジンを入れ直すと消えたパターンです。
このような場合は、異常を検知した可能性があるため、念のため見てもらったほうが良いパターンとなります。
どちらに該当するのかによって対応が異なりますので、よく観察しましょう。
すぐに停車しなければならない警告灯と対処法
緊急性が高く、すぐに停車しなければならない警告灯と対処法について解説します。
なお、緊急性が高いのは以下の警告灯です。
- 油圧警告灯
- 水温警告灯
- 充電警告灯
では、理由と対処法を一つずつ解説します。
油圧警告灯
油圧警告灯は、エンジンオイルに異常がある場合に点くランプです。
オイルが漏れている恐れがあり、そのまま走行すると炎上しかねません。
非常に危険ですので、まずはiDrive メニューからオイル量を確認してください。
もし、オイル漏れではなさそうな場合も運転を停止してBMWのディーラー、もしくはY’z oneにご相談ください。
水温警告灯
水温警告灯は、エンジンを冷やす冷却水の温度が高温でオーバーヒートする恐れがある場合に点くランプです。
オーバーヒートすると、ボンネットから煙が出たりエンジンが止まって走行不能となったりします。
オーバーヒートを起こしてしまうとエンジンの載せ替えが必要となりますので、起こす前に走行を停止し、BMWのディーラー、もしくはY’z oneにご相談ください。
充電警告灯
充電警告灯は、オルタネーターやベルトなどに異常がある場合に点くランプです。
走行を続けるとバッテリーが上がるため、安全な場所に車を停車させてBMWのディーラー、もしくはY’z oneにご相談ください。
要注意の警告灯と対処法
緊急性は中程度の警告灯と対処法を解説します。
要注意の扱いとなる警告灯は以下のとおりです。
- エンジン警告灯
- ABS 警告灯
- DSC 警告灯
- ステアリング警告灯
- タイヤ空気圧警告システムRPA
基本的にこういった警告灯が点滅する場合は、異常が起きていたりメンテナンスする必要があるので、専門業者に相談する方が良いでしょう。
では、理由と対処法を一つずつ解説します。
エンジン警告灯
エンジンは危険度が高いというイメージがあるかもしれませんが、中程度です。
できるかぎり走行は控えましょう。
ABS警告灯
ABS警告灯は、アンチロック・ブレーキ・システムの異常を検知すると点くランプです。
急ブレーキにならないように車間距離を十分に保って走行しましょう。
DSC警告灯
DSC警告灯は、ダイナミック・スタビリティ・コントロールの故障を検知すると点くランプです。
緊急性が高いため、なるべく早めに専門業者に相談しましょう。
ステアリング警告灯
ステアリング警告灯は、ステアリングシステムの故障を検知すると点くランプです。
走行に大きな影響を及ぼし事故につながりかねないため、走行は避けなければなりません。
タイヤ空気圧警告システムRPA
タイヤ空気圧警告システムRPAとは、タイヤの空気圧が著しく減少しています。
そのまま放置すると、バーストする危険性があります。
速度を落として停車しましょう。
もしくは、空気圧を入れられるガソリンスタンドまで走行を続ける場合、急ブレーキや急なステアリング操作を避け、ゆっくり走行することをおすすめします。
エンジン警告灯が点灯しながらBMWがガタガタする原因
エンジン警告灯が点灯しながらBMWがガタガタして不安な方に向けて、原因と状態を解説します。
スパークプラグの不調
ガソリンを点火する役割をもつスパークプラグの不調は、エンジンに直接影響を及ぼし、ガタガタと振動が発生する原因の一つです。
スパークプラグが不調であると、将来的に失火のリスクがあります。
コイルパック/プラグワイヤの不調
コイルパックやプラグワイヤの不調は、これらのシステムを搭載した車両の場合に見られます。
これらの不調を放置しておくことでスパークプラグに電気を届けることができず、エンジンがかかりにくくなってしまうでしょう。
ディストリビューターキャップ/イグニッションコイルの不良
ディストリビューターキャップやイグニッションコイルの不良や損傷、腐食といったトラブルは、失火の原因です。
こちらもコイルパック同様エンジンのかかり具合に影響してしまうでしょう。
燃料インジェクターの故障
燃料インジェクターの故障は、エンジンの失火の原因です。
顕著な揺れを感じるケースがよくあります。
圧縮損失
シリンダーの圧縮が失われた状態です。
エンジンを失火させる要因の一つであり、走行距離の多いエンジンや古い年式のエンジンによくみられます。
排気ガス制御装置の不調
排気ガス制御装置の不調は、失火原因の一つです。
さまざまなシリンダーで発生します。
BMWのエンジン警告灯が点灯した際の修理費用相場
BMWのエンジン警告灯が点灯した際の修理費用相場ですが、パーツによって異なります。
<費用の例>
- O2センサー交換:3〜4万円
- エアフローセンサー:8〜12万円程度
- イグニッションセンサー:6,000円〜
上記のように、パーツによって金額が大きく異なるため、修理の際は見積もりが欠かせません。
まとめ
BMWのエンジン警告灯が点いたら、速やかな点検と修理が必要です。
もし、不調が見られる方は、BMWの修理や整備実績を積み重ねてきたY’z oneに一度ご相談ください。
Y’z oneでは、BMWのカスタム車の販売をメインに、車検整備や修理、カスタムなどを行っております。
メーカーに勤めてスキルを磨き続けてきたスタッフが担当しますので、安心してお任せいただけます。