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BMWアルピナとは?普通のBMWとの違いや新車・中古価格を紹介

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「BMWアルピナってよく聞くけど普通のBMWとは何が違うの?」と疑問に思っている方はいませんか?

見た目は確かにBMWのボディが採用されているため、大きな違いは見つけにくいかもしれません。

大きな違いは性能の違いにあり、普通のBMWと乗り比べるとその違いを感じられるでしょう。

本記事では、具体的な違いを紹介するとともに、アルピナの新車価格と中古価格を紹介します。

興味がある方はぜひご覧ください。

アルピナとはどのようなメーカー?

BMWとBMWアルピナの違いを知るためにも、まずはどのようなメーカーなのかを知る必要があります。

結論から伝えると、もともとアルピナは独立した小さなメーカーでした。

しかし、BMWの傘下に入ることになり、BMWアルピナとしてBMWをベースにオリジナル要素を入れた車両を販売するようになったのです。

以降で詳しく解説します。

ドイツで最も小さな自動車メーカー

1965年、家族経営のアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限/合資会社が設立されました。

ドイツで最も小さな自動車メーカーとして知られており、現在220名ものスタッフが車の製造・販売に関わっています。

また、車の製造やチューナーだけではなく「ALPINAワイン」の製造も家族で行っています。

超高級ワインからリーズナブルなワインまで製造しており、世界中で購入可能です。

アルピナは、自動車製造やチューナーの技術が非常に優れていることで有名です。

精巧な作りと優れた機能性にBMWが目をつけ、BMWとの間に作られたパートナーシップは、他の自動車メーカーにはないものとなりました。

というのも、近年になりBMWAG社内に設けられた特別なラインで生産が認められたのです。

よって現在は、BMWの特別ラインで前段階を組み立て、最終段階の組み立てを本拠地「ブッフローエ」で行う形で製造しています。

ツーリングレースでBMWの信頼を勝ち取った

アルピナジャパンのサイト内には「羊の皮をかぶった狼」と比喩されています。

その言葉にふさわしい成績を、ツーリングレース活動やチャンピオンシップで勝ち取っています。

アルピナの創始者「ブルカルト・ボーフェンジペン」は、BMWのチューニング界隈で有名な方でした。

1970年代にBMW3.0CLSによるツーリングレース活動をブルカルト・ボーフェンジペンが主導し、BMWの信頼を勝ち取ったといわれています。

さらに、彼がチューニングする車は、ドイツで開催されたすべてのチャンピオンシップで優勝した実績もあります。

ブルカルト・ボーフェンジペン自らがチューニングした車のパフォーマンスの高さを、世界に轟かせたのです。

アルピナはBMWの傘下に入ったことでBMWアルピナになった

独自でチューニングを行っていたアルピナは、2022年の3月にBMWグループに仲間入りしました。

ツーリングレースでBMWの信頼を勝ち取ったことや、輝かしい功績を残すほどの腕前に魅入られたのでしょう。

現在、アルピナは戦略的再編の役目を持って製造にあたっています。

BMW側から見るとアルピナの商標権を手に入れた形となり、バラエティに富んだ車の発売が可能になりました。

速さと快適性のパーフェクトなバランスが売り

BMWアルピナは速さと快適のバランスがとれた絶妙さが強みです。

「機能によって形作られる」といった考えに則って開発・製造にとりかかっています。

そのため、機能性とのバランスがパーフェクトになるよう、何度も素材やデザインが手直しされてきました。

熱い情熱をもつプロフェッショナルが集い、ひたすら車に向き合い続けた結果、あらゆる部品やインテリアにアルピナ独自の技術が詰まった一台になっています。

こういった背景が熱いファンから支持されている理由ともいえるでしょう。

燃費効率を主要テーマにこだわってきたエンジンの開発・製造

アルピナのエンジンは、これまでずっと手作業で組み上げられています。

パーツ一つ一つを厳しく入念にチェックし、無事に品質と適合性が認められたものだけを使用しています。

こだわりは精巧な作りだけではありません。

創業当初から燃費効率は主要テーマであり、出力が上がるほど燃費効率が上がるような設計が特徴的です。

アルピナは年間1,700台と生産量が少ない

アルピナは年間1,700台だけ製造されています。

現在の大手自動車メーカーは、工場でライン製造されているため大量生産が可能です。

しかし、アルピナはすべての車両を手作業で組み立てしているため、1年間で製造できる数に限りがあり大量生産ができません。

年間1,700台のうち、日本には年間300台程度が輸出されており、手に入れられたらラッキーといわれるほどです。

なお、BMWアルピナ車はBMWの公認を得ており、保証内容も充実しているため安心して乗れます。

アルピナ車は2025年までしか買えない!

アルピナ車のコンプリート・カーは、2025年末をもって開発と生産、供給を終了する運びとなりました。

BMWがアルピナ車の商標権を獲得したためです。

なお、スペアパーツに関しては、供給・サービス提供ともに保証は長期的に継続されます。

購入したい方は、早めに動く必要があります。

BMWとBMWアルピナの違いは4つ!

BMWとBMWアルピナの違いは以下の4つです。

  1. エンブレム
  2. ボディに入っているペイント
  3. アルミホイール

では、一つずつ解説します。

【違い1】エンブレム

現在はBMWもBMWアルピナも同じエンブレムが使用されていますが、旧モデルではBMWアルピナのオリジナルデザインがありました。

以前使用されていたエンブレムは、左側に赤色の背景とウェーバーキャブレター、右側に青色の背景とクランクシャフトが描かれています。

赤色は車に対する情熱をあらわし、青色は知性と高い志を意味しています。

まさに、手作りで車を組み立て何度も試行錯誤して開発を進めるアルピナの姿そのものです。

一方のBMWのエンブレムは、白色と青色が斜めに入っているデザインです。

エンブレムのデザインに込められた意味は2通りの説があります。

設立当初、航空機のエンジンを製造をしていたことから空とプロペラを意味しているという説、もう一つは、BMWの本社があるバイエルン州を意味しているという説です。

ちなみに、州旗のデザインはエンブレムと同じように青と白に色付けされた正方形が交互に入っています。

実は、公式的に本当の意味は「バイエルン州の州旗」であることが発表されています。

商標権の兼ね合いで州旗の配色を逆にしていますが、バイエルンカラーを意味しているとのことです。

【違い2】ボディに入っているペイント

BMWアルピナ車には、ボディの両サイドに金色または銀色で「ALPINA」と文字がペイントされています。

もちろん、通常のBMWにはそのようなロゴは入っていません。

さらにいうと、「ALPINA」のペイントは全車両に施されているわけではなく、日本とイタリアなど限られた国に輸出される車両のみです。

輸出されている匡が少ないため、ペイントが入った車両は希少価値が高いと言えるでしょう。

【違い3】アルミホイール

BMWアルピナ車は、20本のスポークが放射状にのびるオリジナルデザインが施されたクラシック・ホイールを履いています。

なお、軽量であることかつ強度を上げるために考えられた結果、このようなデザインになりました。

細やかな部分までこだわり尽くすアルピナは、アルピナならではの良さと言えるでしょう。

【違い4】内装

メーターパネルはアルピナ社のコーポレートカラーである、アルピナブルーが採用されています。

また、ハンドルステッチにもコーポレートカラーのアルピナブルー、アルピナグリーンを意識したステッチが施されています。

シートのレザーもオプションではありますがアルピナは最高級ラヴァリナレザーを選択できるでしょう。

BMWアルピナの現行モデルとBMWのMシリーズの違いを比較してみた

BMWアルピナの現行モデルとBMWのMシリーズの違いを比較してみました。

BMWアルピナ「B3」とBMW「M3」の違い

BMWアルピナ「B3」とBMW「M3」の性能の違いを表にまとめたのでご覧ください。

BMWアルピナ「B3」BMW「M3」
エンジン直列6気筒エンジン/ビ・ターボ直列6気筒エンジンDOHCガソリン
総排気量2,993cc2,992cc
最高出力Kw〔PS〕364kW〔495〕375kW〔510〕
最大トルクNm〔kgm〕730Nm〔74.4〕650Nm〔66.3〕
駆動方式AWDFR
トランスミッション8速スポーツ・オートマチック8速Mステップトロニック
巡航最⾼速度305km/h250km/h

BMWアルピナ「B5」とBMW「M5」の違い

BMWアルピナ「B5」とBMW「M5」の性能の違いをまとめたのでご覧ください。

BMWアルピナ「B5」BMW「M5」
エンジン・V型6気筒エンジン/ビ・ターボV型8気筒エンジンDOHC
総排気量4,394cc4,394cc
最高出力Kw〔PS〕457〔621〕460〔625〕
最大トルクNm〔kgm〕800〔81.6〕750〔76.5〕
駆動方式FRフルタイム4WD
トランスミッション8速スポーツ・オートマチック8速Mステップトロニック
巡航最⾼速度330km/h250km/h

BMWアルピナの新車・中古車価格の相場はどのくらい?

BMWアルピナの新車・中古車価格の相場はどのくらいなのか調べてみました。

新車購入の相場

新車の相場は698万円〜2870万円です。

698万円は2009年モデルのD3、2870万円は2020年モデルのXB7の価格となっています。

中古車購入の相場

一方、中古車相場では348万円~478万円です。

348万円は、530eのモデル、478万円はB4のモデルの価格となっております。

リセールバリュー

リセールバリューが最も高い傾向にあるのは、7〜10年落ちモデルです。

カスタマイズすると価値が低下しやすいため、購入したそのままの状態をキレイに維持することが大切です。

なお、新車時から数年は高値ですが、一般的なその他のドイツ車と同じようなタイミングでリセールバリューが大きく下がる特徴があります。

中古で購入できるBMWアルピナの人気車を紹介

中古で購入できるBMWアルピナの人気車を紹介します。

アルピナXD3

アルピナXD3は、BMWのX3シリーズのボディデザインをもとに作られたものです。

優れた排出ガス処理技術とディーゼルエンジンを搭載しており、地球環境を考慮したモデルとなっています。

ビ・ターボが搭載されているため、快適な走行性も兼ね備えているのが大きな特徴です。

また、使用するガソリンが軽油であるため、ガソリン代を安く抑えやすいのも魅力といえます。

以降では、スペックと魅力をさらに詳しく紹介します。

スペック

スペックは以下のとおりです。

車両本体価格12,980,000円
中古価格相場平均価格:888万円価格帯:778~998万円
エンジン直列6気筒/ビ・ターボ
総排気量2,993cc
最高出力Kw〔PS〕261〔355〕
Nm〔kgm〕730〔74.4〕
ガソリン軽油
ステアリング位置右側
ドアの枚数5枚
全長4,715mm
全幅1,897mm
全高1,665mm

魅力

アルピナXD3の魅力は、なんといっても燃費の良さとディーゼル車とは思えないパワフルで快適なハンドリング性能です。

パワー、トルクは申し分ない仕上がりになっており、ドライバーを心地よくさせます。

また、BMW製のマイルド・ハイブリッド・テクノロジーも採用されており、低速域もストレスフリーな加速を見せます。

ホイールには、アルピナの象徴であるクラシックホイールが採用されており、BMWにはない唯一無二のデザインです。

サスペンションにもアルピナ独自の「アルピナ・スポーツ・サスペンション」が採用されています。

快適性や乗り心地がキープされたままの前後左右の挙動を感じられるでしょう。

アルピナB3・GT(ツーリング)

アルピナB3・GTのツーリングは、B3をパワーアップさせたモデルです。

GTは「グランツーリスモ」のことで、アルピナが理想とするモデルを意味しています。

俊敏な挙動性を誇り、街乗りから山道まで快適な走行が可能です。

使用するガソリンはハイオクのため、維持費がXD3と比べてガソリン代がかかりやすいのが難点です。

以降では、スペックと魅力をさらに詳しく紹介します。

スペック

スペックは以下のとおりです。

ツーリング
新車車両本体価格16,700,000円
中古価格相場平均価格:1293万円価格帯:1288~1298万円
エンジン直列6気筒/ビ・ターボ
総排気量2,993cc
最高出力Kw〔PS〕389kW〔529〕
最大トルクNm〔kgm〕730Nm〔74.4〕
ガソリン無鉛プレミアム(ハイオク)
ステアリング位置
ドアの枚数5枚
全長4725mm
全幅1827mm
全高1438mm

魅力

高い人気を誇ってきたB3をさらに超える高出力を持っているのが魅力です。

これまでに搭載されてきた3.0リッター直列6気筒ビ・ターボ・エンジンには変わりはありませんが、GTではさらに34PSアップしています。

高速道路や幹線道路などの合流で必要となるスムーズな加速もストレスを感じにくいでしょう。

外観デザインも変更され、装備されているクラシック・ホイールのスポークにはダイヤモンドカットが施されています。

走行性・インテリアともに磨きがかかったGTは、購入者の心をわしづかみにするでしょう。

まとめ

BMWアルピナと通常のBMWでは、細やかなエクステリアの違いから大きな性能の違いまであります。

アルピナ車の新車を購入できるのは2025年末までです。

新車の購入は難しいものの、中古車という選択肢がありますので、アルピナに乗ってみたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。

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